家造りにおいて考えることは、どんな家にするか、どこに建てるか、それと予算はどのくらいか、
最初は、漠然と考えていても、実際に家を建てるとなった時には、どんどん考えをまとめていかなければなりません。
一生に一度あるかどうかの家造りを失敗しないために、
家を建てたいと思った時に、家造りの流れを知っておくと、今自分が重点的に考える事や、やるべき事が見えてくるのではないでしょうか。
この記事は、一条工務店で家造りを考えている方はもちろん、他のハウスメーカーや工務店での家造りを検討中または建設中の方に読んでもらいたい記事になってます。
夏休みの宿題や自由研究・読書感想文などきちんと計画を立てて出来なかった方などは、特にお読みください。
家造りの流れを順番に紹介します。
一条工務店で建てた我が家の流れも一緒に紹介します。
情報収集
家を建てたいと思ったら、たくさんの情報を集めましょう。
ほとんどの人が、家造りの知識が無いままスタートすると思います。
気軽にホームページやSNSなどで情報収集しましょう。
ランキングやおすすめなどが正確かどうかは疑問ですので、
自分の気持ちや感性でお気に入りをいくつか見つけるといいかもしれません。
まずは、家を建てる地域にある工務店やハウスメーカーを知ることから始めましょう。
一括資料請求は、良い担当者が付かないとか言われています。
いきなりのモデルハウス見学は、紹介割引が受けられなくなったりしてしまうようです。
親戚や友達、ただの知り合いでも良いので素敵なお家にお住まいの方に紹介してもらうのが、
お得に家造りできる一つのポイントかもしれません。
一条工務店でも紹介制度があり、紹介する側と、される側両方に特典があります。
紹介してもらってからモデルハウス見学に行くだけでもクオカードがもらえたり、
契約することになったら、20万円程のオプションが割引になったりします。
この制度、私は知らずにいきなりモデルハウス見学に行ってしまい残念な思いをしました。
モデルハウス見学
情報収集をしたら、実際に見学してみたくなります。
近くの住宅展示場やモデルハウスに見学に行ってみましょう。
この時、ホームページなどで予約をしていくと特典やプレゼントがもらえたりすることもあります。
または、イベント開催の情報などをチェックしてから行くと良いかもしれません。
最初に見学に行ったときに案内してもらう営業の方が、その後の長い家造りの担当者になります。
特典やプレゼントは、最初の見学時しかもらえないことが多いです。
いきなり見学に行った私はもらえませんでした。
また、平日のモデルハウスは訪れる人も少なく、営業の方が細かく説明をしてくれます。
展示場のイベント開催中は3~4社のハウスメーカーを見学できたりしますが、
平日だと説明が長くて、1社で終わったりします。
私は平日メインで行ってたので、各社の説明はたくさん聞きました。
説明が長すぎて頭に入ってこない状態でした。
サクサク見学したいなら、展示場のイベント開催してる土日、祝日がおすすめです。
ハウスメーカーのイベント参加
ハウスメーカーのイベントとは、工場見学や、そのメーカーで建てたオーナー宅の訪問などです。
これらは、契約前でも参加できるハウスメーカーがあるので、時間があれば是非参加しておきたい。
工場見学は、ハウスメーカーの性能や特徴がわかりやすくて、体験も出来て楽しい。
オーナー宅訪問は、リアルサイズでイメージしやすく、参考になります。
実際に工場見学で行ったことがあるのは、一条工務店の住まいの体験館だけでしたが、
建設前に貴重な体験が出来たのは家造りを失敗しないための大きなポイントです。
住まいの体験館についてはこちらで紹介してます
オーナー宅訪問は、数社のハウスメーカーで訪問させていただきましたが、
リアルサイズの間取り、設備、オプションなどは、後々とても参考になります。
間取りを考える上で、無駄な空間を無くしコンパクトに出来るかになるので、
住み心地、実際のサイズ感が分かるのはありがたいです。
私達の場合、すでに一条工務店と契約してからの住まいの体験館に参加でした。
ここで耐水害住宅の体験が出来たから、我が家も迷うことなく耐水害住宅に出来ました。
建築相談・土地探し
モデルハウス見学や、ハウスメーカーのイベント参加などで、
家造りの候補になる会社もだんだん絞られてきたところで、
次は、建築相談をすることになると思います。
だいたいの家のイメージを伝えます。どんな間取り・どこに建てるか・予算はどれくらいかなど。
ハウスメーカーによっては、土地探しなどもお願いしたりします。
我が家は、建設予定地は確保してあってので、家の建築相談だけでした。
平屋で建てたい事と、間取りは5LDKにしたい事、だいたいの予算など伝えました。
数社のハウスメーカーで、おおよそのプランや建築費用などを聞くことになります。
私達は、一条工務店の耐水害住宅で建てようと考えていたので、契約することになりました。
地盤調査
建設予定の土地の地盤調査をハウスメーカーにお願いします。
調査をすることで、建設予定の地盤に建物を支える力がどの程度まであるかを総合的に判断します。
一条工務店では、契約前でも無料で地盤調査を行ってくれます。
他のハウスメーカーでは2~3万円かかる所もあるそうです。
一条工務店ホームページ
調査結果で建物の基礎の選定を行います。
地盤の強度で、布基礎、ベタ基礎、ソイルセメントが必要など判定され、
基礎工事で追加工事が必要になる場合があります。
我が家の場合は、ベタ基礎+ソイルセメントとなりました。
100万円以上の追加工事が必要となります。
資金計画・プラン・見積
ここまでは、契約前に出来る流れになります。
いよいよ、契約に向けての作業になります。
住宅ローンはどうするのか?建物のプランを考え、見積をしてもらいます。
資金計画は、建物のプランだけではなく、外構費用や、その他の費用を計算して、
慎重に計画しましょう。
契約
一条工務店では、建築工事請負契約書にサインをして契約となります。
契約時点で、100万円の契約金を振り込むことになります。
契約することで、きちんと間取りを作ってもらえ、細かい見積を出してもらえます。
坪単価もこの契約時点で決定するので、契約後に坪単価が値上がりしても契約時の坪単価のままで建設できます。
敷地調査
契約すると、敷地調査が始まります。
家を建てるための敷地状況及び法律規制の事前調査を目的としています。
敷地の境界線や、建ぺい率、道路のセットバックなど法的問題や、
周辺の配慮なども報告されています。
プラン・間取り打合せ
いよいよ、自分たちの家の間取りを決める打合せが始まります。
初回打合せで、初めて設計士さんと顔合わせをして、ヒアリングを行います。
2~3時間ほどの打ち合わせで、自分の思い描いている家を具体的に伝えることになります。
とはいえ、何も知らない素人が具体的に伝えるのは難しいもので、専門用語など分からないので。
まずは、これまで集めた情報や展示場巡りで気に入った間取りや設備を聞いてもらい、
その場で、設計士さんが手書きで間取りを書いてくれます。
私達も、人見知りの緊張もありましたが、理想の家がハッキリとしていなかったので、
なかなか説明も難しかったのですが、アンケートの情報をもとにいろいろ要望が出せました。
浮上タイプの耐水害住宅で建てたい事、平屋の家が良い事、4部屋と和室か畳スペースが欲しい、
スマートキッチン、トイレ2つ、独立洗面台、勾配天井、など希望を伝えていきました。
さらには、住友林業で見た間取りが回遊導線で良かったとか、へーベルハウスのLDKやテラス、
ミサワの蔵みたいな収納にしたいなど、他にもいろいろ見てきてだんだん自分たちの好みがわかってきた感じがしました。
契約をすると、家造りに必要な様々な情報が入っているタブレット「i-tab」が貸し出されるので、
それを自宅で操作しながら初回打合せまでに、新しい家のイメージを膨らませます。
3000以上の間取りやプランから自分の好みに近いものが探せたり、
たくさんの実例が見られたり、外装・内装などのカラーコーディネートなどが出来たりします。
i-tabでアンケートに答えた情報は、設計士と共有できヒアリングの時に役立ちます。
ですが、一条工務店では出来ない事や、さらには耐水害住宅だとなおさら出来ないことが増え、
間取りに制限があって、決まるまで何回も打合せしました。
一条工務店の平均打合せは、平均で7回、1回に付き約3時間ほど、
期間は3~4か月が目安だそうですが、
私達は、15回ほどの打ち合わせ(zoomミーティングも含めて)、
期間は契約から着手承認まで11か月ほどかかりました。
打ち合わせが始まると、途端に決めなくてはならないことが多くなります。
打合せで決めることは
- 間取り・プラン
- 設備
- 電気・照明
- クロス
- 最終仕様確認
間取り・プラン
一条工務店には、建物の性能やタイプ、価格などによっていくつかの商品ラインアップがあります。
風格のプレミアムスタイル… グランスマート、 グランセゾン
機能を追求したスマートスタイル… アイ・スマート、 アイ・キューブ
ヨーロピアンスタイル… セゾン、 セゾンA
南欧風スタイル… ブリアール
和風スタイル… 百年
他にも、規格住宅や建売住宅などの商品もあります。
さらには、平屋や3階建て、2世帯住宅などのタイプもあるので、バリエーションは豊富です。
性能や設備、見た目や雰囲気、価格などで選択できます。
耐水害の家が建てられる事で一条工務店を選んだ私達は、
最初の打ち合わせで耐水害住宅に出来るアイ・スマートを選択しましが、
打合せ期間中に新商品のグランスマートが発売になったので、グランスマートで建設しました。
浮上タイプの耐水害住宅なので、間取の制限が掛かる部分もありましたが、
いろいろなアイデアを出してもらいながら図面を作成し見積を出してもらいます。
坪数を削れば金額を抑えられるので、最初のゆとりある住まいから少しずつ無駄を削っていき、
暮らしやすい住まいを目指していきます。
間取り作成は思ったよりも回数が増えてしまい、図面番号は15番までになりました。
耐力壁や、作業スペースの問題で書き直しがあったりと、なかなか大変でした。
浮上タイプの耐水害住宅にすると複雑な形の家にはできなかったり、いろんな問題があります。
浮上した時のバランスや、壁の強度なども計算して間取りを考えることになります。
玄関ドアの窓のサイズなど制限されたり、高い位置で目立つエアコンの室外機や、
家の周りにそびえたつ係留ポールなど見た目も後々気になってきます。
一条工務店では、打合せや図面の作成に回数の制限はなく、
納得する家が出来るまで何回でも打合せして変更できます。
ここは遠慮せず理想の間取りを完成させましょう。
設備
一条工務店では、性能の高い設備が標準で付けることが出来ます。
自社ブランドの太陽光+蓄電池やキッチン、洗面台など様々な設備があります。
打合せでは、すべて決めていく必要があります。
何気に、ロスガードの位置が面倒で決まらなっかったです。
グランスマートでの設備は詳しくまとめた記事が役に立てれば幸いです。
基礎から屋根材、窓は… 外部仕上げ編
フローリングや建具は… 内部仕上げ編
キッチンについては… キッチン設備編
洗面台・玄関、トイレ… 設備編
これらの設備を理解して、どれを選択するのか? 必要な設備なのか? サイズ・価格は?
など選んで、間取りに組み込まないと、納得する家が出来ないのです。
電気・照明
間取りが固まってくると、電気の図面が待っています。
電気設備や、配線に関する打合せをしていきます。
ここでは、電気のスイッチ、照明、エアコンの種類や取り付けヶ所、インターネットの配線、
TVのアンテナ配線など主に電気配線に関する図面の確認などになります。
間接照明など、オシャレな照明にこだわることも可能ですし、
一条工務店オリジナルLED照明パッケージなどで付ける事も出来ます。
スイッチの位置やコンセントの位置などは失敗すると生活してから苦労することになります。
自動で電気が付くセンサー位置や角度まで図面で判断します。
エアコンの位置も、一条工務店の気密性の高い住宅なら少ないエアコンでも家ごと涼しく出来るので、どこに設置するか悩みどころです。
我が家は、一条工務店の照明パッケージを使い、ダウンライトを計画しました。
その他に勾配天井にシーリングファンライトを追加、
キッチン、ダイニングはダクトレールで照明は施主支給。
トイレ、子供部屋、主寝室なども施主支給の照明で、自分で購入して取り付けました。
スイッチの場所は、寝室までの動線に配置しておきました。
エアコンの室外機は、耐水害住宅なので地上から高い位置に設置されます。
なるべく家の裏側に配置したかったのですが、一つだけ目立つ場所になってしまいました。
インターネット回線選びも、耐水害住宅の浮上タイプならではの心配がありました。
我が家の光回線は大丈夫らしいのですが、外から有線で回線を接続する場合に、
もし住宅が浮上した時に引っ掛からないように確認が必要です。
クロス
間取り、電気、照明で頭いっぱいなのに、まだ残っているのがクロス選びです。
本当に白だけで何種類もあるんです。
一条工務店のオリジナルクロス、アクセントクロスの他に、
サンゲツ、リリカラ、トキワなどメーカーのクロスなどから選んでいきます。
写真と現物はやっぱり違うし、光の当たり方や光の色でも全然違う、
小さいサンプルと、壁一面のクロスでは印象が全然違います。
実際に生活してから感じた事は2つ!
天井のクロスは、ほとんど見ないので明るい白でOK。
派手目な柄を選んだつもりでも、生活してみるとそうでもなかった。
そんなクロスの印象でした。
最終仕様確認
家の間取り、設備、電気・照明、クロスなどが決まりましたら、
最終決定図面、仕様書、見積書を照らし合わせながらの確認作業になります。
照明の種類や位置、コンセントの高さ、クロスの品番の確認、、換気扇やナノイー発生機の位置、
外水道の蛇口など、すべての項目を確認します。
もちろん見積書も照らし合わせながら、金額も確認します。
住宅ローンの申し込みについての、必要書類など営業担当と打合せを行い、
金融機関などの承認などの手続きも得ておくと安心です。
工事着手承認
打合せが終了して、最終仕様確認で確認したすべての項目に、承諾・捺印をします。
これをもって、工場への部材発注、加工作業、各種申請手続きがスタートします。
同時に、預り金と着手金の振り込みがあります。
預り金として、80万円
着手金として、工事請負代金の1/3-契約金(100万円)
が掛かります。
着手金は、工事請負代金の1/3から契約金で払った100万円を引いた金額です。
支払は全て、専用の口座に振り込むようになっています。
振込手数料は一条工務店が負担です。
預り金とは
建築の際、工事以外に掛かる諸々の費用(つなぎ融資利息、登録費用一式、諸官庁手続費用、特別運搬費用など)を、一条工務店が代行を行う際に払う費用をあらかじめ預かって、そこから支払いを行います。
工事完了後に精算、引き渡し1~2ヶ月後に残金の返済があります。
つなぎ融資とは
住宅ローンを利用する時、自己資金が工事請負代金の振込額に足りない時、
住宅ローンが実行されるまでの間、一時的に金融機関で工事代金を建て替えるローンの事を言います。
金利は施主負担です。
工事着手承認の以降に仕様変更などをすると、余分な費用が掛ったり、
工事の段取りをやり直しになったりといろいろな問題も発生したりします。
必ず十分に確認し、納得した上で承諾そして捺印しましょう。
私も、人生で一番高額な買い物に印鑑を持つ手が震えました。
ローン支払いへの不安よりも、新しい家への期待でワクワクしていました。
頑張って考えた間取りがあと少しで出来上がるんだと思っていました。
建築確認申請・融資申込
建築確認申請は、建物や建築地に関わる様々な法律について、適合しているかを、
確認検査機関が確認します。
高さ制限
道路に対する道路斜線制限や隣地への日当たりを確保するための北側斜線制限など、
その地域や敷地の制限を守っているか確認します。
構造耐力
地震や風、積雪などに対する強さは、建築基準法等を満たしているか、
壁の量や配置のバランス、敷地地盤にあった基礎構造になっているかなど確認します。
建物の安全性
階段の幅や勾配が法令を満たしているか、手摺の高さや仕様は問題ないかなどを確認します。
階段での転倒や、バルコニーからの転落などを防止するための確認です。
建ぺい率・容積率
地域によって、建ぺい率や容積率の規制が異なるので、その敷地に建てられる大きさの住宅になっているか確認します。
敷地と道路の関係
家を建てるためには、原則として幅員4m以上の建築基準法上の道路に、
間口が2m以上接道していなければならないという接道義務があります。
4m以下の道路の場合はセットバックで敷地を後退させなければなりません。
必要な接道面があるか、道路と敷地の境界線は正しい位置になっているかなどを確認します。
耐火建築物、防火構造等
防火地域や準防火地域に指定されている所では、燃えにくい構造や仕様で家を建てる事が決められています。その規則を守っているか確認します。
居室の採光
リビングや寝室などの部屋に生活に必要な明るさを確保できる窓が付いているか確認します。
室内環境
シックハウス対策が出来ているか、換気量は十分に確保されているかなどを確認します。
建物の用途
建物が用途地域の制限に抵触していないか確認します。
工事の着工について
以上のような確認作業・申請手続きは、一条工務店で代行してもらえます。
申請が降りると「建築確認済証」が交付されます。
建築確認申請と同時期に、住宅ローンの申し込み手続きも行います。
着工は、「資金計画報告書」への署名・捺印と、
「建築確認済証」の交付、
住宅ローンの「融資証明書」の発行がされてからになります。
着工
いよいよ着工です。
家造りが本格的に始まります。
工事が始まると、引き渡しまでの日程が案内されます。
だいたいの引き渡し日が決定します。
工事着手承認→引っ越し→解体工事→事前外構工事などを行ったうえで、
- 配置確認 (地鎮祭)
- 地盤改良工事
- 基礎工事
- 建て方
- 気密測定
- 外部完了・足場解体
- 内部大工工事
- 仕上げ工事
- 竣工検査
- 引き渡し
といった流れになっています。
配置確認
地鎮祭をして工事の安全と家の繁栄を祈ります。
この時、敷地に縄を張って、図面どおりに建物の配置が決まっているか確認します。
神主の謝礼としての、「初穂料」又は「玉串料」と言われる費用が、
2~5万円必要となります。
地盤改良工事
地盤調査で、軟弱な地盤と判断された場合は地盤改良工事が必要となります。
軟弱な地盤の深さによって、工事の種類が異なります。
外部仕上げ編でも解説しています
ソイルセメント工事、小口径鋼管杭工事などがあります。
建物の大きさや、地盤の深さによって費用が違いますが、80~200万程度必要になります。
我が家の地盤改良工事は、ソイルセメント工事が必要委となり、
130万円ほどの追加工事となりました。
基礎工事
建物と地盤を強固にする工事を行います。
ある程度基礎を地中に埋め込む工事(根切り)を行い、
砕石を敷き詰めて閉め固めをする(地業)作業をします。
防湿フィルムを敷き、基礎の鉄筋を組んでいきます(配筋)。
組上がった型枠にコンクリートを流し込み、数日間養生します。
型枠を外して基礎完成です。
基礎の上に土台を据えて、床パネルを設置します。
そして、足場の組み立て工事を行います。
以上が基礎工事となります。
我が家の場合ですと、耐水害の浮上タイプにしたので基礎工事の作業が異なる部分もあります。
浮上タイプにすると、基礎部分から浮上するために、ベースとなるコンクリート基礎と、
浮上する家の通常の基礎と2つの基礎が必要となります。
さらに浸水しないようにベタ基礎となります。
浮上タイプは2倍耐震となるために、立上りの幅も225mmもあります。
基礎の詳しい説明は、外部仕上げ編で説明しています。
家が流されない為の、係留ポールも基礎工事で付けられました。
ポールは地中に2mほど埋まっています。
耐水害住宅ならではの、逆流防止弁付きの排水管や、フロート弁付き床下換気口も付きました。
基礎工事では、掘削を行い残土が発生したりします。
盛土計画をして、買ってきた盛土を残土で費用をかけて処分しないようにしましょう。
外構で、ガレージやコンクリート土間などを計画している場合も、
残土が発生したりしますので、外構の計画も早めに計画しておくと無駄な費用を抑えられます。
我が家の土地も盛り土の上に家を建てる計画で、盛り土下にもかかわらず、
残土の処分が必要と言われたため、残土処分をしないように、建物のGLを計画時より高くして、
残土処分をしないで済みました。
建て方(上棟)
上棟金の振り込みがあります。
上棟金として、工事請負代金の1/3
が掛かります。
支払は、専用の口座に振り込むようになっています。
振込手数料は一条工務店が負担です。
上棟は最も見ごたえのある工事になります。
工場でユニット化された製品をトラックで運びこみ、クレーンで釣り上げ一気に組み上げていきます。
外壁のユニットは、窓やタイルなども取り付けられた形で運ばれてきます。
我が家も1日で、屋根を除く外壁がほぼ完成しました。
外壁が完成したら、屋根の形を造る工事を行います。雨水対策などをし屋根材を施工します。
上棟式は希望の場合だけ行われます。
希望が無ければ、特に何もありません。
ご祝儀や食事等の気遣いも不要です。
私も上棟では、特に何もしませんでした。
気密測定
一条工務店では、一棟ごとに気密測定を行い一条工務店の基準をクリアしていることを確認して、
その後の工事に進みます。
C値(延床面積に対する隙間面積の割合)などを測定します。
一条工務店では平均で0.61㎠/㎡で省エネ基準の8倍ほどになります。
一条工務店ホームページ
外部完了・足場解体、内部大工工事
屋根一体型の太陽光パネルの取付、床暖房、水道などの配管、及び、各種電気の配線を行い、
壁下地や造作枠の取付が終わると、壁や天井にボードを貼り付けます。
フローリングやドア枠の施工、各種設備の取付など行い
さらには、外部工事の仕上げで、破風や雨樋などの施工などを行い、
足場を解体撤去します。
仕上げ工事
クロスを貼り、建具及び水栓器具・エアコン・照明などの設備類を取り付け、
クリーニング完了後、カーテン・畳などを取り付けます。
施工検査
一条工務店で、図面・仕様通りに施工されているかの最終確認。
外部、内部共に仕上がりを検査します。
さらに、設備等の動作確認も行います。
建築確認申請の内容通りに施工されているか、確認検査機関の検査員が寸法など検査します。
検査が通ると「検査済証」が交付されます。
引き渡し
最終金の振り込みがあります。
最終金は工事請負代金の残りの金額になります。
支払は、専用の口座に振り込むようになっています。
振込手数料は一条工務店が負担です。
最終金の振り込み確認の後に引き渡しとなります。
引き渡しの10日前前後に振り込むこととなります。
引き渡し確認書に署名・捺印をして、設備やメンテナンスなどの説明を受け、
玄関等のカギを受け取ります。
10年分のロスガードの換気フィルターやメンテナンスキッドをプレゼントしていただけます。
テープカットなどの催しもしていただき引き渡しになります。
引き渡し前後は、住所移動や土地の登記などいろいろな手続きで忙しくなります。
私も、午前中の引き渡しで、その後一日中役所に行ったり大変でした。
引っ越しや、フロアコーティングなどは日を改めてから余裕をもって行う方が良いと思います。
まとめ
家造りは思った以上に長い時間かかります。
失敗しないためには、色々な正しい情報が必要で、
家造りの流れの中で、その時々で自分に合った知識を必要とします。
家を建てたいなぁと思ってから、ハウスメーカーを選んだり、
資金計画をしっかり考えたり、プラン・間取りを考え、
やっと理想の家が実現します。
我が家は、初めての住宅展示場の見学から1年9か月ほど経ての引き渡しとなりました。
いろいろ考え、悩んだり、意見を参考にしたりして、
やっと出来たようで、まだまだ足りない部分もあったような感想です。
家造りの流れを、基礎的な情報から、私が直面した出来事も踏まえて書いてみました。
この記事を読んでいる方の参考に少しでもなれればうれしいです。
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