注文住宅の家づくりで、一番ワクワクして、時にはガッカリして、たくさん悩んで、でも後悔して、ずっと思い考えて、だけど実現できない。
それが間取りの打合せだと実感した、経験談を元にお話しさせていただきます。
初回打合せまで
私達のスケジュールだと、住宅展示場の見学を始めてから約1ヶ月後に一条工務店との契約、そして契約金100万円を振り込み、その後に間取りの打ち合わせとなりました。
初回打合せは見学を始めてから約2か月後になりました。
初めての家づくりで、間取りの知識もないわけで、でも失敗や後悔はしたくないと思っていたので、どうしようと考えていました。
そこで、初回打合せまでに、入居者宅訪問をお願いしたり、他の展示場を見て回ったり、インスタなどで情報収集をして、知らなかった知識や発見をいっぱい見つけました。
入居者宅訪問での発見
一条工務店ホームページ
一条工務店で実際に建設した方から、直にお話を聞けたり、住んでいる家の中を見せて頂ける貴重な体験が出来ました。
私達の最初からの希望で、平屋で建てたいと伝えていたので、平屋の家を訪問させていただき、発見がたくさんありました。
思ったより基礎が高い事や、勾配天井や下がり天井も知らなかったし、廊下の広さや建具の大きさ、音の響き具合などいろいろ体験できました。
Instagramでの発見
Instagramには一条工務店の様々な情報が載っていて、かなり参考になりました。
回遊導線、SIC、WIC、洗濯ルーム、自在棚の使い方など発見がたくさんあります。
要望をまとめる
たくさんの発見があって、間取りに取り入れたい要望が増えていきますが、どんな間取りが出来るのかはとりあえず置いといて、やりたいことは全部言ってやろうと思い、箇条書きでまとめてみました。
リビングは勾配天井・キッチンは下がり天井・リビングの外にフラットなタイルデッキ・洗濯ルーム・回遊導線・トイレ2つ・子供部屋2つ・和室1つか2つまたは畳コーナー・メインベッドルームなど。
いよいよ初回打合せ
初回打合せは、展示場の1室で行いました。この後数回の打ち合わせは、展示場のこの部屋かZOOMでの打ち合わせになります。
まずは、数回お会いしている担当さんが対応してくれて、ドリンクメニューからコーヒーをいただき、設計士さんを紹介してもらいました。
人当たりの柔らかそうで、落ち着いてお話しできそうな人でした。
思ったよりも年下でびっくりしたのは内緒です。
丁寧なあいさつをしていただき、軽い自己紹介。
1級建築士で実績も十分みたいで、好印象でした。
打ち合わせの時間は、2~3時間で予定していたので、さっそく打ち合わせに入ります。
どんな家にするのか
一条工務店に決めた大きな理由が耐水害住宅の家が作れることでした。
我が家は、田んぼだった場所に家を建てるのですが、数年前に台風の被害で近くの用水路があふれて田んぼは水没、近所でも床下・床上浸水などがあった地域になり、60㎝程の浸水がありました。
なので、浮上タイプの耐水害住宅を建てる事にしました。
一条工務店ホームページ
この時は知りませんでしたが、耐水害住宅にすると、間取りの制限が厳しくなります。
浮上タイプは特に制限されてしまいます。
さらに、平屋の家にしました。
浸水が怖いけど、耐水害住宅なら平屋でも大丈夫でしょう。
耐水害住宅と平屋は、決定です。
ライフスタイルなど
その家庭によって、生活スタイルなどあると思います。
我が家は、食卓を中心にみんなが集まり、夫婦ともキッチンに立つので、キッチンが主役の家みたいな感じでお願いしました。
また、家の中と外とのつながりがあるような感じの、アウトドアリビングの感じにしたい。
部屋数は?
さらに、間取りの希望を伝えていきます。
できるかどうかは分かりませんが、いろいろ意見していきました。
家族構成は夫婦と子供2人、母親の5人家族なので、子供部屋2つ、母親の部屋で和室が1つ、夫婦の部屋1つは必要かなと。
その他、LDKに小上がりの畳スペースがあれば広く見せられるし、ごろ寝出来て良さそうだし、母親の茶道をするのにも使えそう。
洗濯物を洗って、すぐ干せる洗濯スペースだったり、子供たちのリビング学習のスペースやファミリークローゼットも欲しい。
トイレも2ヶ所必要。
玄関
それから、玄関から順番に希望を聞かれたので、玄関はなるべく大きく、玄関近くに洗面台とトイレ、玄関にSIC(シューズインクローゼット)を付ける要望を出します。
LDK
LDKは、中心にキッチンを置いて、リビングとダイニングを分けようと考えていました。
さらに、外のフラットのタイルデッキはリビングとダイニング両方から行けるように。
タイルデッキに椅子やテーブルを出して、食事など外でも楽しめるようにしたい。
LDK横には畳スペースも欲しい。
リビングの勾配天井。キッチンは下がり天井。
リビング学習のスペースも欲しい。
この辺はメモっていた要望を発表しました。
メインベッドルーム
夫婦の部屋は、まだ子供たちも一緒に寝るので、セミダブルが2つ入る部屋。
WIC(ウォークインクローゼット)も付けたい。
壁に映像を映して見れる部屋。
子供部屋
子供部屋は2つ、それぞれの部屋の間にWICを付けて両方から入れるようにする。
リビング学習をするので、部屋は寝るだけ、ベッドが入ればOK。
母親の部屋
和室の部屋で、布団がしまえる押入付き。
6帖くらい。
床の間も欲しい。
洗濯スペース
洗濯機と乾燥機を設置、洗濯物を干せるスペースが欲しい。
3帖くらい。
その他
ファミリークローゼットが欲しい。
洗濯ルームからファミリークローゼットに簡単に洗濯物がしまえたら楽になりそう。
あこがれの回遊導線!
展示場の広い家なら実現できる回遊導線、間取りの工夫で出来るのか?そもそも回遊導線は便利なのかな?
洗面台はグレイスシリーズの最大。
一条工務店のグレイス洗面台、しかも最大のやつを付けたい。収納能力凄い。
キッチンはワイドカウンター。
フラットなキッチンで作業しやすそう。みんなでお手伝いできる。
自在棚でパントリーを作る。
大きなパントリーが欲しい。自在棚のスペースを多めに欲しい。
など、他にも思い当たる細かい要望は遠慮なしに言ったかもしれません。
持ち込むものをしまうスペース
結構厄介なのが、前の家から持ち込むものです。
洗濯機や冷蔵庫、ベッドなどはある程度場所が決まっているのでスペースを確保しますが、厄介だったのが、タンスでした。
我が家は2つ持ち込んだので、そのスペースの確保に最後までてこずりました。
外観や庭に欲しいものなど
外観は、それほど考えてなかったので、ハイドロテクトタイルの色を2色選んだ程度。
庭に欲しいものも、次回打合せの時に持ち越しました。
設計士さんの対応
私達は、思い当たる要望などをどんどん話していきました。
設計士は、マス目の書いてある用紙にメモしながら、分かりやすく図を書いてくれます。
間取りとまでは行きませんが、何となくの配置などその場で考えてくれましたがなかなか難しい様でした。
次回打合せは?一条ルールを知る事となる
次の打ち合わせは、3週間後になっていて、その前に最初の間取り図面は完成します。
今回の打ち合わせで、たくさん出した希望がどのくらい反映され、そしてどんな家になるのでしょう?
どんな間取りが出来るのかワクワクで待つことになります。
結果として、最初に出てきた図面は採用しませんでしたが、これからの間取り作りの参考になりました。
ですが、一条ルールなどと言われている間取りの制限がある事を知り、間取りの変更や、やり直しを何回も味わう事となります。
我が家は、浮上タイプの耐水害住宅なので、ルールはより厳しくなりました。
耐水害住宅浮上タイプ 最初の一条ルール
一条工務店では、その性能を確保するために色々な制限やルールがあります。
他のハウスメーカーでは実現可能な間取りでも、このルールの為にできない事も多々あるとの事です。
このルールを施主さんの間では「一条ルール」と呼んでいるそうです。
もちろん耐水害住宅だと制限は厳しくなります。
まだ図面も出来ていない初回打合せの時点で、さっそくダメだったルールがあります。
それは、コの字型の住宅NGだったこと。
コの字型NG
これは、耐水害住宅の浮上タイプだったからNGの間取りの様で、
船の様に浮き上がる浮上タイプでは、浮き上がった際に平行に浮き上がるようにバランスを保たなくてはならず、複雑なコの字型の間取りは採用できないとの事でした。
耐水害住宅の浮上タイプで採用できる家の形は、正方形か長方形、またはL字型の3パターンだけしかありません。
コの字や、その他複雑な家の形は浮上タイプだと採用できませんでした。
コの字型で中庭にウッドデッキなんておしゃれでいいかなと密かに思っていましたが、最初からできないじゃんってなりました。
さらに、耐水害住宅は一条住宅のアイスマート・グランスマートに出来るオプションなので、2階建ての家だと、総2階の家にしなければならないので、正方形か長方形かL字型で限定される浮上タイプの総2階だと、外観のデザインが平凡になってしまいます。
次回打合せは?
次回の打ち合わせでは、間取りの図面を見ながら修正をするとの事なので、我が家の最初の間取りが出来上がります。
間取りが出来上がると、一気に具体的な話し合いになるので、こちらも考えをまとめておく必要があります。間取りを見ながらもっと生活しているイメージをもてたらよかったと思います。
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