換気の種類

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 より住みやすい環境を作るために、何よりも大切な事を、あまりにも知らな過ぎてびっくりしました。
 家の住環境に最も大切な事、それは室内の空気環境です。
 新鮮な空気であることはもちろん、適切な湿度、そして快適な温度であること、これが一番大事でした。

 住みやすい家を建てるために、間取りや設備をあれこれと一生懸命考えますが、本当に間違えてはいけないのが換気です。
 高気密・高断熱の住宅が増えて、より室内の空気環境は大切になっています。
 密閉空間を避けたり、室内の悪い空気を外に排出して、きれいな空気を取り入れるために、さらには、熱交換で快適な湿度や温度を維持できる。
 これからの家造りにおいて、重要度が注目されてきている換気について少しでも知っておきましょう。

 花粉、PM2.5、黄砂、埃やカビが家の中に入ってくるのを防いだり、湿気や乾燥の改善、快適な室温を守り、省エネ効果も換気で左右されます。
ここでは換気の種類とシステム、などをご紹介いたします。

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換気には「自然換気」と「機械換気」があります。

大まかに換気の方法として、窓や扉を開けて風を入れる様な、自然の条件を利用する自然換気と、換気機器などの機械による機械換気があります。

自然換気について

自然の風を取り入れたり、室内外の温度差を利用したりする換気です。自然環境などに影響されるため、多くの効果やきれいな空気などは期待できません。

機械換気について

換気扇や送風機などから、より機械的な換気システムなどにより、機械で強制的に換気するもので、必要な時に安定した大量の換気が出来ます。
機械換気は、いくつかの種類があります。

換気の種類には第1種換気、第2種換気、第3種換気、第4種換気などがあります。

2003年の建築基準法の改正によって、家の中の空気を自動的に循環させて入れ替える24時間換気が義務化されました。
高気密の住宅が増えてきて、二酸化炭素濃度の上昇や、シックハウス症候群の予防の観点から、法改正後の住宅には全て導入されています。

機械を使い自動的に換気する種類は、仕組みによって3種類に分けられています。

第1種換気

給気と排気の両方を機械を使って行います。

高気密・高断熱の家に最適な方法です。
他の換気の種類に比べて、最も確実に換気が出来ます。

第1種換気は、給気・排気ともに機械換気をする方法です。自動的に確実な換気が行えることが特徴です。特に気密性の高い住宅やマンション、また窓が開けられないオフィスビルなどでは広く利用されています。強制給気・排気を行うことから、シックハウス症候群の対策や二酸化炭素濃度の上昇を防ぐことにも有効です。

 第1種換気は、熱交換器を付ける事で、室内より排気する空気から熱や湿気を、外から給気する新鮮な空気に移し替える事が出来ます。
熱交換器についてはこちらで解説してます。 熱交換器
 これにより、換気をしながら室内の温度変化を抑える事が出来て、冷暖房費の節約などが出来ます。

 デメリットとしては、第1種換気は、ダクトなどの設置の初期費用がかかる事や、給気と排気を機械で行うためのランニングコストがかかる事があげられます。

第2種換気

給気を機械で行い、排気は自然排気になります。

機械給気により、ファンが強制的に室内に空気を押し込み、押し出される形で排気口から空気が出て行きます。
機械できれいな空気を多く取り込み、定められた場所から自然排気することで、室内が正圧に保たれ汚れた空気が入り込むのを防ぎます。
クリーンな環境が出来る為、手術室や工場のクリーンルームなどで使われます。
東京ドームの屋根が膨らんでいるのも、第2種換気を利用しています。

第3種換気

給気は自然給気、排気のみ機械排気になります。

窓を開けたり、給気口などから自然に給気し、排気は換気扇など機械によって行います。
コストが抑えられたり、メンテナンスもしやすい為多くの場所で利用されています。
 キッチンや浴室、トイレなどの湿気や臭いを排出したい場所で使用されます。
室内の空気を機械で排出するため、陰圧が保たれ、室外に空気が漏れ出さないようにできます。
感染病棟などの陰圧室などでも使われています。

第4種換気

給気、排気ともに自然に行うのが第4種換気です。

窓を開けたりするだけなので、コストはかかりませんが、自然に頼るので計画的な換気が出来ません。
また、2003年の建築基準法の改正によって、24時間換気が義務化され、現在はあまり利用されていません。

どんな換気を選べば良いのか

快適な室内環境を考えた時に、大きく影響を及ぼすのが、空気の温度と湿度です。
換気によって、夏は暑い外気が入り込み、室内の涼しい空気が排出されてしまう。
冬でも、冷たい外気と暖かい室内で空気の入れ替えを行います。

そんな問題は、第1種換気を選びましょう。
第1種換気の、熱交換器が付いた換気システムで快適な温度と湿度を維持しながら、新鮮な空気の入れ替えが出来ます。

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