一条工務店の耐水害住宅とは?建設に至った、6つのポイント!

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この記事では「一条工務店の耐水害住宅」について解説しています。
私自身が、耐水害住宅を建設中であることからかなり力が入った解説になりそうですが、現在マイホーム作りで悩んでいる方のヒントになれるように、耐水害住宅を選んだ理由を6つのポイントで説明していきます!

まず、数あるハウスメーカーの中で、一番水害対策が出来ているハウスメーカーは、一条工務店だと思います。
水害対策に取り組んでいるメーカーもありますが、耐水害に特化した住宅を販売しているのは一条工務店だけです。

最近の異常気象、などで水害の被害も増えてきているので、耐水害住宅も選択の一つになると思います。

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では、選んだ6つの理由とは

耐水害住宅って何mの水位まで浸水しないの?

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浮上タイプにすれば5mの水位まで浸水しない。

一条工務店の耐水害住宅には2つのタイプがあります。
1つはスタンダードタイプ
水位が床上まで来ても、地面から1m位まで浸水しない。
それ以上の水位では家自体が浮いて流されるのを防ぐために、あえて床下に水を入れその重さで家を動かないようにするみたいです。
2つ目は浮上タイプ
1m以上の浸水が考えられる地域ではこちらにすれば5mの水位まで大丈夫です。
マイホームが立つ土地のハザードマップで浸水予想を調べて選択できます。
我が家では3mの浸水予想の土地だったので、浮上タイプになりました。

3mの浸水に耐えられる住宅は一条工務店の他にはありませんでした。
だから、耐水害住宅が必要でした。

でも、他の選択もあるのでは?
盛り土をしたり、基礎を高くすれば、耐水害住宅じゃなくても大丈夫かも?
そこで、次のポイントでさらに解説していきます。

一条工務店の耐水害住宅、価格は?

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耐水害住宅の価格は、我が家の場合は
浮上タイプで一坪当たりプラス20,000円くらいでした。
これは、まだ販売間もないって事で、宣伝やらキャンペーンみたいな感じでしたが、今はもう少し値上がりして30,000円くらいだと思われます。

耐水害住宅には、浮上タイプにするオプション金額の他に、2倍耐震にしなければならなかったり、固い地盤の所でもべた基礎にしたり、エアコン室外機を乗せる架台だったり、敷地内に電柱を建てたり、プラスの費用も考えられます。

一条工務店の家を検討中の方はオプションとしてお考え下さい。
一条工務店の坪単価が70万以上~ですので、そこにさらに上乗せになります。


この金額が高いかどうか?
盛り土+基礎を高くしたり、他の方法で水害対策するのではどれくらい差があるでしょう。

盛り土+基礎を高くするのでは?
盛り土をすると、盛り土の費用の他に、地盤が弱くなり基礎工事で固い地盤まで杭を打ちこんだり、盛り土が崩れないように土留めの塀が必要になったりします。
盛り土が高くできればかなりの対策になります、広さによっては金額もかかりそうですが。
基礎を高くするのもかなり有効な手段だと思われますが、家の外にあるエコキュートやエアコンの室外機などは水没してしまうでしょう。
エコキュート+室外機の交換となると20万は超えそうです。

他に、逆流対策も考えなくてはいけません。
一条工務店の耐水害住宅と同様にするには、排水桝などの交換で対応できそうです。

さすがに、家を浮かすことは耐水害住宅ではないとできないと思います!!

一方、耐水害住宅では、耐水害住宅専用のエコキュートである程度は浸水しても大丈夫。
エアコンの室外機、蓄電池も高所に設置しています。
浮上タイプの耐水害住宅では、基礎が2段になっていて、上段の基礎ごと浮上します。
エコキュートも基礎に乗っているので水没しません。
浮上タイプの復旧にかかる費用は自費らしいが、下に挟まった泥やゴミの除去など含め20~30万くらいと言っていました。

我が家の場合、最悪3mの水位が考えられるため盛り土もしますが、床上浸水・エコキュートなどの被害を考えた結果
耐水害住宅が必要でした。

せっかくの耐水害住宅、水害の時には頑張ってほしいです。
その辺も、次のポイントで解説します。

水害にあった後すぐ住めるのか?

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耐水害住宅は床上浸水及び床下の浸水にも対応しているので、スタンダードタイプなら1mまでの水位の水害なら家の中の浸水は無いはず。
トイレやお風呂などの排水口からの逆流問題にも対応しているので被害は出ないと思います。
浮上タイプの耐水害住宅では、1m以上の水位で家が浮いたときに、水道管、排水管などが外れます。
浮上した情報は、家の中のセンサーで自動的に連絡されるみたいで、一条工務店で復旧作業に来てもらえるみたいです。
水が引いて、家が着地した時に水道管、排水管は簡単に接続できるそうです。
停電になっても太陽光発電と蓄電池があればなんとかなりそう。
下に物が挟まってもエアージャッキみたいなもので持ち上げ除去、泥やゴミも掃除してもらえるようです。
復旧まで半日ほどらしい。

水害時はもちろん、避難所等へ避難しますが、すぐに我が家に戻って生活できればつらい気持ちも少しは癒せそうです。
これも、耐水害住宅が必要だった理由です。

問題は、浮上した家が着地した時大丈夫なのか?
下に泥やごみなど挟まったらどうするのか心配です。
そんな問題は次のポイントで解説です。

水害対策は本当に信じられるのか?

家が水に浮くって考えもしてませんでしたが、本当に大丈夫なのでしょうか?
まず、水圧に耐えられるのか?浮いた後に物が挟まったらどうするの?本当に浸水しないの?どうなんでしょうか。

3mのプールに家を浮かせて実験している様子や、ハンマーでたたいてもなかなか割れない窓ガラスの動画を見ました。
一条工務店の住まいの体験館で、実際に耐水害住宅のモデルルームで水に浮く体験もしました。
でもやっぱり、自分の家を建てるとなると心配です。

でも、ある程度は信じてみて、無事なら儲けものでしょう。
信じすぎたら避難しなくなりそうですし・・

ある程度の安心が得られそうなので、
耐水害住宅を選んでみました。

そんな耐水害住宅、住み心地はどうでしょうか?
浮上タイプなんて、建物自体にいろんな制限がありそうですね。
実際に我が家も制限がありました。
そこは次のポイントで解説します。

住宅の制限ってあるの?

我が家は、一条工務店の耐水害住宅で浮上タイプを選びました。
どんな制限があるのか、知っておくとさらに耐水害住宅にするかどうかの参考になると思います。

浮上タイプにすると、いくつか制限があります。
まずは、間取りの制限があります。
浮上タイプにすると、浮き上がるときにバランスを取らなければいけません。
よって、複雑な壁の出っ張り、引っ込みなどの建物の形はできません。
出来るのは、上から見た図面で
真四角・長方形・L字型 だけです。
室内の間取りも、バランスや浮き上がった時の強度などチェックして考えていきます。
これは、間取りを配置してみないとわかりません。
強度のために壁を作ったり、Sタレ壁の出現などがおこります。

次に、窓の制限
耐水害住宅では、掃き出し窓や低い位置にある窓は、水害時の水圧を受ける関係から、引き違い窓にはできず、外開きの片開き窓になります。
網戸はオプションになりますが、片開き窓だと、窓の内側に着くようになります。
一番大きなサイズの床面からのパノラマウインドウも強度の問題で付けられません。
勝手口は浮上タイプは外階段が一段増えて3段に、階段に手摺も付きます。

玄関ドアも、耐水害住宅専用です。
親子ドアの大きなサイズは付けられません。
鍵穴もドアノブの上のほうに付きます。子供が届くかな?
e-エントリーもドアノブと一体型はだめらしいです。

外観も耐水害住宅ならではです
エアコンの室外機を高いところに設置するため架台が付けられます。
外用のコンセントもかなり高い位置にあります。
電気自動車のコンセント高い位置だけど大丈夫か心配!
隣家が近い場合は、室外機の風がまともに当たるようなので注意が必要なほどです。
他には、スタンダードタイプですと、床下に水を引き込む注水ダクト。
浮上タイプですと、家が浮いたときに家をワイヤーで係留するポールが四隅に立っています。
ポールに付いているワイヤーは浮上時に上下に動くため、普段からポールまでの間に何も障害物はおけません。ワイヤーを埋めてもいけません。
また、建物に引き込む電線も浮上して戻るときにたるみが出るそうで、そのたるんだ電線が道路上でたるまないように、敷地内に一本電柱が立ちました。

浮上タイプはさらに、浮上時に水の流れで前後左右に浮遊することが予想されるため、建物から20センチ以内にぶつかるような固定物は設置できません。
玄関ポーチはくっついていて一緒に浮きますが、
ウッドデッキやタイルデッキを設置しようとすると、建物から20センチ離す必要があります。
リビングからウッドデッキに飛び出していった矢先に20センチの隙間に落っこちる事は大いに考えられます。
物置・カーポート・外水道・サンルーム・スロープなど固定物は全部20センチ離して設置です。

耐水害住宅じゃなければ大丈夫なんですがと、何回か言われましたが、誰かの参考になれば幸いです。
ですが、制限もある程度納得できたので、耐水害住宅でも大丈夫でした。

次のポイントは耐水害住宅の浸水以外の対策などを解説します。

浸水の他に、逆流とか大丈夫?

一条工務店の耐水害住宅、浸水は5mまで大丈夫。
その他にも水害時におこりそうな対策もやっていました。

水害時には、トイレやお風呂などの排水口から下水が逆流して噴き出すことが起こるそうです。
その対策として、排水管の中に逆流防止弁が付いていて、下水の逆流を防ぎます。

浮上タイプの基礎幅は225mmで浮上した時物が挟まっても変形しにくい。

しかし、激流や土石流に耐えられるかは疑問です。
現在、建設中の土地も過去の水害では近所の家は60センチ~腰ほどの浸水でした。
避難が遅れて取り残された人も大勢いました。
今後、過去の災害を上回る被害が起こる可能性はあると考えています。

耐水害住宅だからと言って、家の性能を過信せず、
台風や豪雨による水害はある程度予測できるものなので、早めの避難が一番安全です。命を守っていきましょう!

一番必要なのは、耐水害住宅ではなく自分と家族の安全です。

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